バリアフリーという言葉と環境が定着した今

「バリアアリー」という造語が注目を浴びています。

バリアアリーとは日常的な障害物(バリア)を有りにするという意味で、辞書には載っていない造語ですが、インターネットの検索では普通にヒットする言葉になってきています。

以前、NHKのテレビ放送で「バリアアリー」を取り入れた施設を紹介した事で多くの関心が持たれていますが、その施設では、あえて障害物を置いたり、大き目な段差や坂、不安定な状態を意図的に作り、動きにくい環境の中で注意と工夫をこらして行動をするというものです。

介護施設でありながら安易な手助けが無いので、自分で出来る事は自分で頑張ってやらないといけません。

例えば施設で使えるマッサージ機器を使用するにも長い階段を自力で昇らないといけません、しかも手すりの代わりにロープが張ってあり、微妙に揺れるロープを一生懸命に掴んで昇っていきます。

昇り切った先には「楽園」呼ばれるマッサージ機の並ぶ部屋があり、利用者さんは嬉しそうにマッサージ器を使用します。

その他、この施設では「出来る事は自分でやる」を方針とし、様々な事を自分でやらないといけません。

もちろん事故等が起きぬようスタッフがしっかりとサポートをしていますが、その多くは「究極の見守り」状態にあります。

手助けをしてしまった方がどんなに楽かと思えるくらい、いつでも助けれる姿勢で見守っています。

事故のリスクを回避する為に「過保護」になりがちな介護業界の中では斬新なスタイルですが、

これから後期高齢者が増える一方の超高齢化社会を思うと、健康寿命を意識して高齢者自身の身体能力が強くなっていかないと

医療費も含め、色々な分野でこの国の財政は持たないのかも知れません。

「福祉住環境整備」に置き換えて考えると、ただ単に段差を無くし足下を平らにする環境を造るよりも、

その段差を乗り越える為の手すりを取り付けて、少し辛くても頑張って動いてもらう環境を造る事が健康寿命促進につながるのかもしれません。